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臨床実験
交代上斜位について
著者: 平田敏夫1 平塚栄一1
所属機関: 1広島大学眼科学教室
ページ範囲:P.843 - P.850
文献購入ページに移動両眼の相対的偏位関係として,1眼に内斜又は外斜がある時,固視眼を変えれば他眼も内斜又は外斜し,同様に1眼に上斜があれば他眼に下斜があるのが通則である。しかるに,この定則を破つて両眼の上斜位とも言うべき奇妙な眼球上転運動をなすものがあり,交代上斜位(alternierendeHyperphorie)と呼ばれている。本症の本邦での報告例は比較的少なく,しかもその治験報告に関しては僅かに秋谷の記載があるに過ぎない。私共は最近数年間に本症の3例に遭遇し,内2例に対して手術を行い,或る程度の好成績を得たのでここに追加報告する。
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