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談話室
Tubingen大学眼科の医局生活(続)
著者: 山地良一1
所属機関: 1大阪医科大学
ページ範囲:P.988 - P.993
文献購入ページに移動 Tubingenへ始めて来た1961年9月の末頃には,医局の連中がMorgenandacht (朝の祈り)と愛称している午前7時30分からの抄読会は,薄ら明りの中に始まつていたものが,クリスマスの前後には,暁闇の内に始められるようになり,筆者の住む塔の部屋から,医局員の車が眼科を目指して続々と集まつてくるのが,ヘッドライトの光でそれと知られたものであつた。いつしか,時は移ろい,今は再び薄明の中に行なわれるMorgenandachtを以つて,医局の1日が始まるようになつた。
来た頃には,西も東も,名前も顔もわからなかつたが,今は漸く夫々の人となりを知るようになり,アルファベット順に行なう抄読会の列にも加わつて,その存在もfremdではなくなつた。人と人の住む所,いづこにも変遷はあるもので,この5カ月の間に2人の助手が去り,新しく3人の助手が入局した。
来た頃には,西も東も,名前も顔もわからなかつたが,今は漸く夫々の人となりを知るようになり,アルファベット順に行なう抄読会の列にも加わつて,その存在もfremdではなくなつた。人と人の住む所,いづこにも変遷はあるもので,この5カ月の間に2人の助手が去り,新しく3人の助手が入局した。
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