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臨床実験
外眼筋麻痺に対する眼球運動療法について
著者: 稲富昭太1 根来良夫1 町田照代1 森佳子1
所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.37 - P.39
文献購入ページに移動外眼筋麻痺は臨床上比較的多い疾患であるが,その原因,症状,経過は多種多様である。特にその原因は全く推定の域を出ないか,或は不明のままに終つてしまうことの方が多い。従つて最も重要である可き原因療法が適確に行えず,姑息療法対症療法が治療上大きな役割を演ずることになる。
一方,整形外科その他の領域では,筋麻痺に対してはマッサージ,及び運動療法が甚だ重要視されている。しかるに眼科領域では「眼筋のマッサージ療法」が瀬戸により推賞されてはいたが1),余り行なわれていない。吾々は外眼筋麻痺の治療を一層系統的に治療する必要を感じ,運動療法を併用し,その成績をまとめる機会が出来たのでここに報告する。
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