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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻1号

1963年01月発行

文献概要

臨床実験

眼科領域に於けるTanderilの使用経験

著者: 大林一雄1 高橋洋子1 中世古一1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科

ページ範囲:P.85 - P.89

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I.緒言
 近年,抗生物質及び副腎皮質ホルモンが化膿性あるいは非化膿性炎症疾患に著明な効果をもたらしていることは周知の如くである。そしてこれら薬剤の使用範囲の増大と共に次第に大量投与の傾向となり,従つてその副作用や適応面について種々の問題を生じつつある。眼科領域では,例えばウイルス性角膜疾患に対する副腎皮質ホルモンの禁忌の例がある如くである。
 更に最近ではStreptokinaseやTripsin等の蛋白分解酵素系物質が消炎剤として登場したがその使用方法の面では未だ困難を伴う様である。ところでJ.R.Geigy Basel薬理学研究所より発表されたOxyphenbutazone (Tanderil)は抗炎症作用が強力で,しかも使用方法が簡単で且つ副作用が殆どないと云われている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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