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綜説
高血圧眼底及びその疫学的応用(第16回日本医学会総会シンポジウム講演を中心として)
著者: 中島章1 阿部恒太郎1
所属機関: 1順天堂大学眼科
ページ範囲:P.1237 - P.1248
文献購入ページに移動 近年脳卒中は,本邦の死亡順位の第一位を常に占め,しかもその割合が年々増加の傾向にある。(総死亡に対する脳卒中の割合は,昭和35年21.2%,昭和37年22.6%—ただし推定—厚生省発表)この割合は欧米諸国と較べてはるかに高率である。しかも特徴的な事は,本邦においては,脳卒中の中,脳出血が脳梗塞と比較してはるかに大きな割合を占める事である。このような特徴は,診断学的な水準の差によつても出て来るおそれがあるが,剖検で死因を確かめた沖中氏1)の最近の発表でも,出血125例に対し梗塞62例と,欧米でのFischer,Adams等の謂う梗塞が80%と比較して,断然出血が多いとしている。
脳卒中,特に脳出血は高血圧者に多く,例えば沖中氏1)は,脳出血者の93%は高血圧を有するとしている。
脳卒中,特に脳出血は高血圧者に多く,例えば沖中氏1)は,脳出血者の93%は高血圧を有するとしている。
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