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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻11号

1963年11月発行

文献概要

臨床実験

新血圧降下剤α—Methyl-Dopa (Aldomet)の使用経験,特に網膜血流量の変動に就て

著者: 三国政吉1 木村重男1 竹島政朗1

所属機関: 1新潟大学眼科

ページ範囲:P.1249 - P.1256

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 高血圧症のうち最も頻度の高いのは本態性高血圧症であるが,この成因は未だ明らかでない。腎性高血圧症と同様,Renin,Angiotensin等を成因と考えようとするものが多かつたが,近年カテコールアミンとの関係が重要視されて来ている。カテコールアミンは生体内で芳香族アミノ酸から生成される。
 Stein et al (1955)によつて合成されたα—Methyl-Dopa (Aldomet)はこれを阻害することから,新らしい型の血圧降下剤として最近注目されるに至つたものである。本剤を臨床的に用いて降圧効果があることを最初に報告したのはOa—ts et al (1960)であるが,以来本剤についての臨床報告は非常に多く,わが国でも内科方面では広く使用されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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