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臨床実験
調節衰弱におけるアリナミンF静注テスト
著者: 筒井純1 長谷井祥男1 延藤文子1
所属機関: 1岡山労災病院眼科
ページ範囲:P.1259 - P.1261
文献購入ページに移動一般に眼科医は調節衰弱といえば直ちにビタミンB1剤を主とする投与を漫然と行う傾向があるが,最近ビタミンB1剤の使用を相当長期間継続しても全く効果の現れない場合が増加している。私共は神経性眼疾患の診断に際して調節衰弱を一症候とする場合,それがビタミンB1欠乏によるものかどうかの鑑別を必要とする場合に迫られる。又,B1欠乏型の調節衰弱でも投与するB1の量,特に大量を必要とするかどうかを決める必要にも迫られる場合がある。こうしたことを考慮してアリナミンF50mgを静注して2〜3時間以内に起る相対調節幅の変化から原因と病型を迅速に決定し得る検査法を試み,有意義な結果を得たのでここに報告したい。
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