文献詳細
特集 眼科検査法(3)
特集
文献概要
Ⅰ.検査目的
御承知の如く複像検査は外眼筋麻痺に対する主要検査の1つと考えられ,本症患者に対しては眼球運動(制限)検査(視測又は注視野の測定),斜位検査(遮蔽試験又はマドツクス小桿検査)定位の誤認検査,筋電図検査等とともに必ず複像検査が従来行われて来た。しかし逆に複像検査のみから診断を下すのは危険で誤診の原因ともなり得るから,常に前述の他の検査法も併用し綜合判定するべきであり,従つて本検査の目的は,他の検査法では明示出来ない微妙な偏位状態(回旋等)の解析や記録,さらに経過観察時における障害程度の比較等にあると考えた方がよい。
御承知の如く複像検査は外眼筋麻痺に対する主要検査の1つと考えられ,本症患者に対しては眼球運動(制限)検査(視測又は注視野の測定),斜位検査(遮蔽試験又はマドツクス小桿検査)定位の誤認検査,筋電図検査等とともに必ず複像検査が従来行われて来た。しかし逆に複像検査のみから診断を下すのは危険で誤診の原因ともなり得るから,常に前述の他の検査法も併用し綜合判定するべきであり,従つて本検査の目的は,他の検査法では明示出来ない微妙な偏位状態(回旋等)の解析や記録,さらに経過観察時における障害程度の比較等にあると考えた方がよい。
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