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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻12号

1963年12月発行

文献概要

特集 眼科検査法(3) 特集

眼内異物検査

著者: 青池明1

所属機関: 1武蔵野赤十字病院眼科

ページ範囲:P.1313 - P.1316

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 諸家の臨床経験による眼内異物の大部分は鉄片でありついで非鉄金属片,硝子片,陶器片,木片,竹片,石炭片,砂礫片などが挙げられるが,いずれも比較的稀である。鉄片異物は,他種の異物がしばしば化膿菌を伴つて飛入して全眼球炎を起し易いのに反し,化膿を起さないことが多く,一方これを放置すれば鉄錆症を起して失明するため,早期発見,早期摘出がその予後を大きく左右する。故にここでは鉄片異物の検査法を中心として話をすすめていく。
 眼内異物は,角膜,硝子体,水晶体の障害が軽い場合は眼底検査でも発見可能である。また鉄片の場合,巨大電磁石があればこれを外傷眼にちかづけて通電し,痛みを感ずるか否か,その反応をみて存否を確めることもできる。しかし最も必要な検査は,やはりエックス線撮影によるものであり,以下これを詳述する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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