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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻12号

1963年12月発行

文献概要

臨床実験

Hepacarinの使用経験

著者: 大野恭信1 木村重男1

所属機関: 1新潟大学眼科

ページ範囲:P.1387 - P.1392

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 抗血液凝固剤は心筋硬塞症,狭心症,脳血管障害血栓性静脈炎等の血栓塞栓症の治療に広く応用されるところであるが,眼科においても網膜静脈血栓症,網膜動脈塞栓症その他に使用されている。
 抗血液凝固剤にはHeparin系,Coumarin系,Indandione系のものがあるがHeparinが最も広く用いられている。Heparinは従来Heparin—Sodiumとして用いられて来たが,これは循環Caイオンを取つてCa塩に変るため大量使用時低Ca血症を生ずるおそれがあるし,又筋注,皮下注,皮内注射時に皮下溢血,血腫を起しやすいと謂われる。この欠点を補う目的でフランスのVairel, Denoyelle等はいろいろ研究した結果Heparin-Calciumを作ることに成功した。これが製品化され,わが国ではエーザイK.K.からHepacarinとして市販されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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