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雑誌目次

雑誌文献

臨床眼科17巻2号

1963年02月発行

雑誌目次

特集 第16回日本臨床眼科学会号(1) 一般講演

結膜嚢腫に対するテスパミンの局所療法について

著者: 塚本和子 ,   小嶌祥介

ページ範囲:P.111 - P.115

I.緒言
 結膜嚢腫は,臨床上それほど稀な疾患ではなく殊に乳幼児の頃から多く見られるものであり,切除すれば治療の目的は達し得るがその切除が幼年者では容易でなく,時によると結膜に大きな瘢痕を残し,結膜嚢を浅くする事が頻々ある。そこで私共は,ナイトロジェンマスタードやテスパミンが放射能類似作用のある抗腫瘍剤である点を考慮して,これを結膜嚢腫内に注入し,再発もなく良好な治療効果をおさめ得たので,ここに動物実験の結果と共に併せ報告する。

流行性角結膜炎患者擦過標本に於ける封入体検索

著者: 池間昌男 ,   西田祥蔵

ページ範囲:P.117 - P.123

 流行性角結膜炎,或いは咽頭結膜熱の際のアデノウイルス封入体に関しては,昭和34年度日眼総会に於て,杉浦氏等1)及び大石氏等2)に依て詳細に報告されている。流行性角結膜炎(以下EKCと記す)大流行時には特徴ある臨床症状と共に,所謂clinical EKCとして診断は容易であるし,その大部分がアデノウイルス8型に依る感染である事も解つている。所が,大流行時以外の時,然も臨床所見が定型的に揃つていない時には,急性トラコーマとの鑑別が困難な事がある。この両者は治療法や,経過,合併症,疫学的特徴に於て大いに異つている。例えば急性トラコーマではテトラサイクリン等の抗生物質が有効であるのにEKCでは無効で,ウイルスに有効な局所剤を考えねばならないし,又,点状表層角膜炎の発現に対する予防的治療もしなければならない。このような時一々血清学的診断に頼るのは煩鎖で実行困難な場合が多い。
 そこで私は,トラコーマに於けるプロバッエック氏小体のように,封入体,若しくは封入体性の変化を以て、EKCの診断に役立たせたいと思い,患者の結膜擦過標本に就て検索した結果,極めて特徴ある核の変化等で充分診断に資する事が出来るという結論に達した。

全瞼球癒着の一手術法

著者: 楢崎嗣郎 ,   松崎浩 ,   野口隆 ,   平山峻

ページ範囲:P.125 - P.128

I.緒言
 火傷及び腐蝕に依る全瞼球癒着は頗る厄介なもので,従来の皮膚移植では2〜3カ月後に収縮を起して,適当な義眼の装着が不可能になる場合が多い。又それを防止するためには広範囲にわたり眼窩部を植皮するために手術的侵襲がかなり大きくなる欠点がある。そして我々は最も収縮を起し易い結膜円蓋部に口唇頬粘膜を,他の部分は皮膚を植皮することに依り,好成績を得たので報告し御批判を仰ぎたいと思う。

正常人涙液分泌量について(1) Schirmer試験第一法の飯沼・田中変法による

著者: 田中早苗

ページ範囲:P.129 - P.133

I.緒言
 涙の分泌は結膜・角膜或いは虹彩に対する知覚刺激,視神経に対する光刺激,眼瞼の運動又は情緒的亢奮等によつて促進される為,一定の分泌量と云うものはありえないかも知れない。しかるに我々は臨床上,患者の訴えが或いは角結膜の病的状態が涙液分泌量の過不足に関係していないかどうかを知りたい場合に屡々遭遇する。分泌刺激を加えない所謂最低分泌量測定方法としては,Schi—rmer第一法が最も広く行われているが何人かの追試発表に見られる如く,その成績は甚だ不安定で,その不確実さのため,正常人涙液量の生理的基準を定める事が躊躇されている。
 著者は麻酔方法に改良を加え臨床的応用の容易なしかも,今迄に発表されたどの方法による成績よりも変動の少い低い平均値を示す静状時に近い生理的分泌量と思われるものの測定方法を案出したので発表し,本法による測定値に,いささか統計的検討を加えてみたい。

Ocular Sarcoidosisについて第2報—結膜の反応性およびその診断的応用

著者: 大場広

ページ範囲:P.133 - P.134

 組織学的所見の重視されるサルコイドージスの診断に関して,眼科的見地より,結膜のBiopsyおよび結膜のKveim反応について検討した。
(1)組織学的にも証明された確実なサルコイドージス18例,および臨床的にサルコイドージスと診断された4例の結膜のBiopsyを実施し,前群の中より,サルコイドージスの組織像と考えられる類上皮細胞を主体とする結節を有する3例を見出した。対照の13例には全く異常を認めなかつた。我国でもサルコイドージスの結膜病変は稀有ではなく,本症の診断に結膜のBiopsyは有用と考える。又,結膜Biopsyに際しては,結膜の細隙燈顕微鏡的観察が重要であり,Biopsyの組織片は連続切片として鏡検の必要がある。

初発白内障各型の年齢的分布

著者: 増田茂 ,   荻野総夫

ページ範囲:P.137 - P.138

 我国に於ては嘗て小島克氏が白内障の年齢的分布に就いて報告しているが,この報告では白内障の種類,内容に就いて詳しい分類を行ておらない。私共は高血圧症,動脈硬化症のため内科診察をうけ,眼底検査を依頼して来た患者に就いて初発白内障の発生状況を調査したので報告する。

青色光による白内障の観察

著者: 古味敏彦

ページ範囲:P.139 - P.140

I.緒言
 紫外線の照射によつて,水晶体が螢光を発することは,よく知られているが,短波長可視光の照射によつても,水晶体核が螢光類似の黄色発光を生ずること,これが年令や白内障によつて影響されることは,未だ知られていないので報告する。

軟性白内障の吸引術(その1)—術中前房再生に就て

著者: 桑原安治

ページ範囲:P.141 - P.142

I.緒言
 軟性白内障は多くは幼少年が多く従来は角膜切開を行つて水晶体を摘出するか,或は截嚢法かを行つている。水晶体摘出の場合は術中は全身麻酔を行うとしても術後の安静が幼少年である為,中中保てず虹彩脱出等の合併症を起す事があるし,又截嚢法に於ては術後尚瞳孔領が白く,時には水晶体内容物が前房に脱出して術前より更に白くなり母親は不安になる場合もあり,或は一回の截嚢では不十分で,之れを繰返す事もある。そこで著者は角膜輪部に小切開を加え注射筒に約1分の1の針をつけ,それを切創より前房に入れ次で水晶体に突き入れ水晶体の内容を吸引した所極めて好成績を得たので既に数回に亘り報告した。
 其の後多数例を経験した結果,最初に角膜輪部切開を行うと同時に前房が消失した場合,針を前房に入れる際に虹彩に引掛つたり角膜裏面に触れたり色々困難な場合がある。そこで術中前房を形成する事を工夫して実施した所甚だ便利であり手術が円滑に行えたので茲に報告する次第である。

チン氏帯鉤の使用による白内障全摘手術について映画供覧

著者: 鈴木宜民 ,   金井塚道節 ,   陳載基

ページ範囲:P.143 - P.145

 吾々の教室で行なつておるα—キモトリプシン使用による白内障の全摘手術については,鈴木は一昨年の本学会で16ミリ映画によつて発表した処である。最近,鈴木はチン氏帯鉤によつて小帯を離断して全摘出を行う手術を試みて,比較的好結果をおさめることが出来た。今回はそのうちの2例の手術を映画によつて供覧したが,ここにチン氏帯鉤の使用経験について少しく述べておきたい。

レントゲン白内障に就いて

著者: 増田義哉 ,   木村一雄 ,   美川達治

ページ範囲:P.147 - P.151

I.まえがき
 実験的レントゲン白内障の研究は既に60年前から行われていて,家兎,猫,モルモット等に就いて成功している。本邦においては古くは北島1),奥沢2),神鳥3)氏等の詳細な研究があり,近くは丸田4),徳永5)氏等の更にすすんだ研究が行われている。
 人眼に就いての報告はHippel6)の報告に対するGatmann及びTreutlerの討論が始めての様である。以来Paton7),Birch-Hirschfeld8),Vogt9)Jess10),Meesmann11),Meyer12),Kruckmann13)有沢武14),Jendralski15),庄司義治16)(5例)氏等の報告があり,Kruckmann13),有沢14)は嚢内摘出術を行い,組織学的にもくわしく述べている。

ERG-b波に及ぼす視神経障害の影響

著者: 土門恵美

ページ範囲:P.153 - P.158

I.緒言
 視神経障害が網膜活動電位(以下ERGと記す)に及ぼす影響に就いては,Jacobson氏1)を初めとして,鈴木氏等2),三輪氏等3),三田氏等4),及び阿部氏5)等の報告がある。私も第4回北日本眼科学会(1961年6月)に於いて,網膜に著変を認めない視神経疾患患者及び家兎の1眼視神経を切断した場合のERGに就いて,視神経障害はb波振幅を増大する傾向があると述べた。
 その後更に,視神経障害患者のERG観察を継続し,又家兎にて視神経切断後,ERGに変化をあらわした時期に眼球を摘出し,網膜の組織変化を検索した結果を報告する。

網膜感電力の簡便測定法

著者: 藤井良治

ページ範囲:P.159 - P.166

1)網膜感電性の大まかな程度を表わす意味で網膜感電力という言葉を用いることにした。
 2)眼科臨床的検査法として実用する目的で,網膜感電力を簡便に測定する装置と方法を新たに考案した。
 3)この装置と方法により,0からⅣまでの5段階の網膜感電力指数(仮称)を定めるようにした。
 4)この指数の正常値がⅣであることを確認し一方,眼底や視神経が障害されている数種の眼疾患では,この指数が多くの場合Ⅲ以下に低下する傾向があることを認めた。
 5)この検査法が術前自内障の予後推定に有意な参考となることを示した。
 6)今後,広く眼科臨床面でこの検査法が役立つことを期待して更に検討を加えていきたいと考えている。

脳底部動脈瘤の眼症状

著者: 田川貞嗣 ,   深江幸治 ,   野中富夫 ,   中川喬

ページ範囲:P.167 - P.170

I.緒言
 くも膜下出血の70〜90%が脳動脈瘤に因るものであり,しかも突然死の2〜4%がくも膜下出血に因るものと言われており,脳動脈瘤の処理は重要な課題の一つである。脳動脈瘤は本来ウィリス氏環附近に多発する為に,出血時重篤な全身症を欠除した際,主要症状が眼症状であることも多く,この際は直接眼科医を訪れることになる。それで眼科医としても,眼科医を訪れ易い部位の脳動脈瘤の出血発作症状を一応把握しておくことは無駄ではあるまい。
 吾々はこの6年間に下記3部位の脳動脈瘤からの出血患者,計6名を経験している。そして其の各部位に於にる動脈瘤は,それ等の視神経及び眼筋支配脳神経との関係位置の相違から,それ等の出血発作時に示す眼症状には自ずと相異る性格が見られる。自験例は次の3つの部位に於けるものである。

網膜剥離を伴う一種の瀰漫性脈絡膜炎

著者: 倉知与志 ,   都築幸哉 ,   升田義次

ページ範囲:P.171 - P.174

I.緒言
 網膜剥離を伴う瀰漫性脈絡膜炎にはいわゆる原田氏病(急性瀰漫性脈絡結膜炎)1)2)がある。今度我々は典型的な原田氏病とはいささか趣を異にした一種の瀰漫性脈絡膜炎で網膜剥離を伴つた2例を経験したのでここに報告する。

兄妹に見られた白点状網膜炎と無色素性網膜色素変性症の1例

著者: 黒住格 ,   小原実 ,   安井多津子 ,   松野千枝子

ページ範囲:P.177 - P.180

I.緒言
 Retinitis punctata albescens (白点状網膜炎)と言う名称は1882年にMooren氏が,その眼底像にもとづいてつけたものであり,氏の報告以来既に幾多の報告がなされている。
 我国に於ても,1906年に高安右人氏がこれを記載してより,1953年に南部正躬氏の報告までに,既に100例に近い報告があり,決してめずらしいものと言うことは出来ない。

定圧下における房水産生の研究

著者: 原田勲

ページ範囲:P.181 - P.187

I.緒言
 房水の産生状態を研究する方法は古くから種々試みられているが,微量な房水量の変動を測定することは,いろいろの難点があつて,なお常に新しい研究課題であることに変りない,今までに用いられている方法は,フオレスセインをはじめとする種々の物質の房水への移行や,その消失から計算する化学的方法と,TonographyやPerfu—sionに代表されるような排出率の測定による物理的方法である。
 著者らは,先に一つの新しい試みとして少量の房水吸引後の眼圧回復曲線の解析から房水産生量を求めることについて報告したが29)30)その際,房永産生量が眼圧の高さによつて実際はどのように変つていくかということが問題としてのこり,直接に房水量の変動をみることの必要性を感じた。今回は圧を一定に保つて房水産生を直接に時間を追つて測定する方法を考察して,種々の条件下でその測定法を検討した,以下にその結果を報告する。

眼精疲労の臨床的研究

著者: 小倉重成

ページ範囲:P.189 - P.193

 眼精疲労はかなり頻度の高い割合に比較的治し難い疾患である。最近10カ月間に20日乃至6カ月に亘つて治療を加えた230例の同症につき報告御叱正を請う。

印象記

第16回日本臨床眼科学会印象記

著者: 小山田和夫

ページ範囲:P.195 - P.198

 今年で16回を重ねた臨床眼科学会は,11月11日の午前9時から大阪市北区の大阪大学講堂で開催された。この学会は,周知のように眼科の臨床分野に重点を絞つた学会として,創立をみてから,日眼総会とは違つて眼科医なら誰でも参加したり出題もできるという,極めて開放約で肩のこらない学会として,全国的なスケールで眼科医の関心をあつめて年々盛大になってきている。
 従来は東京で開催される慣習が無条件に続けられて,格別不合理が感じられていたわけではなかつたが,今回は趣向を変えて,地方での開催の第1歩として,大阪で開催されたことが,特異であるといえよう。また昨年は新しい試みとして,学会前はそれぞれ研究グループディスカッションという企画が催されて,大きな成果をあげ今年もそのまま受けつがれたばかりか,さらにコンタクトレンズ部門も加えられるといつたように,寔に充実した内容の学会に育ちつつあることが窺われて,この学会もいよいよ青年期に入つた感が深い。

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眼科ニユース

ページ範囲:P.135 - P.135

人事消息
 ○石原忍氏(東大名誉教授,学士院会員)1月3日,83歳の高齢で逝去。1月8日静岡県河津町で町葬,1月14日東京青山斉場にて本葬。
 ○浅水逸郎氏(盛岡市,県立中央病院医長)八戸市,市民病院に転任。

臨床実験

糖尿病性網膜症の全身血圧・眼底血圧について—2)石川氏,加藤氏分類型における変容について

著者: 小島克 ,   粟屋忍 ,   田辺竹彦 ,   新美勝彦 ,   渡辺郁緒 ,   桐淵惟義 ,   吉田則明 ,   桜井恒良 ,   田辺吉彦 ,   田辺詔子

ページ範囲:P.199 - P.205

 1.石川氏は・基本型(高血圧・蛋白尿なし)混合Ⅰ型(高血圧あり・蛋白尿なし)Ⅱ型(高血圧なく,蛋白尿あり)Ⅲ型(高血圧・蛋白尿あり)をわけてRetの発生のⅢ型に多いことを示されている。この分類をもとにして血圧,CAP,網膜症発生についてみたのが次のものである。
 各型におけるCAPの分布のピークは,非網膜症は,基本型(CAP 30〜40台)に比べⅠ型はCAP 35〜55mmHgにピークが広くなる。

非定型的な視交叉症候群を呈した下垂体色素嫌性腺腫

著者: 桑島治三郎 ,   高橋信 ,   黒滝四郎 ,   和田徳男 ,   村上穆 ,   蒔苗徹 ,   富田幸男

ページ範囲:P.209 - P.213

Ⅰ.緒言
 下垂体腫瘍の症状には,内分泌系の機能亢進または機能低下による特異な全身症状とならんで,眼症状が最も重視される。というよりは,下垂体腫瘍は眼症状によつてのみ患者じしんに早期に自覚され,かつ眼症状だけが殆んど唯一の症状として経過している期間が長い,という方がむしろ妥当であろう1)
 患者の多くはこの期間に眼科を訪ねるが,この時期にたまたま看過されると,腫瘍が自然成長のままで放置されることになる。下垂体腫瘍の早期診断に眼科の責任が特に重いといわれるゆえんである2)−5)

RINDERON (Betamethasone)の臨床的検討—特に葡萄膜炎に対して

著者: 朝岡力 ,   鬼怒川雄久 ,   小熊勇 ,   畠山正 ,   福田亮子 ,   町田晶子 ,   渡辺のり子

ページ範囲:P.215 - P.227

Ⅰ.緒言
 各種の抗生物質と共に,消炎剤としての副腎皮質ホルモンの発展は,戦後,医学の様相を一変させたと云つて良い。著者等は先にCortisoneからMderol (6 Methyl Prednisolone)までをブドウ膜炎の炎症抑制を指標にして臨床的検討1)を行つた。その後も各国で新らしい強力なSteroidの研究に多くの努力が払われ,大きな成果をもたらした。即ちParamethasone,Dexamethaso—ne (メタゾロン,デカドロン,オルギドロン等)である。今回更に,Dexamethasoneの立体異性体であるBetamethasoneを試用する機会に恵まれたので,前報と同様に,臨床的作用を検討するのに非常に便利であるブドウ膜炎特にBehcet病の発作抑制を目標にして本剤の作用を報告する。なお他の一般の炎症に投与した場合もあわせて報告する。試用薬剤は,白色の錠剤でBetame—thasone (商品名リンデロン)で,塩野義製薬より提供されたものである。0.5mgを含有している。1日量を1〜3回に分けて内服(全身投与)せしめた。なおBehcet病の発作発現の記載法及び効果判定は前回のMedrol文献1)又はBehcet病の研究4)に依つている。

眼科領域におけるHydroxy-phenylbutazone (Tanderil)の使用経験

著者: 百々隆夫 ,   根来良夫

ページ範囲:P.228 - P.237

Ⅰ.まえがき
 Tanderil (Hydroxy-phenylbutazone)はスイスのGeigy社で合成されたPyrazolidinの誘導体で強力な消炎及び解熱作用があり,炎症,浮腫及び種々のリウマチ性疾患に優れた治療効果をもち,その臨床効果についてはWerner1),Pes—talozzi2),浅山,坂上3),植村,平山4),阪本,田辺5),水川,湖崎6),笛田,新保,岩田7)等によつて報告されている。当教室においても昨年来73例88眼の種々な疾患に使用したので,その結果を外傷例,手術例,及び炎症例に分けて報告する。猶Tanderilは藤沢薬品提供による100mgの錠剤を使用し,投与量は夫々の症例に応じて適宜変更したが,原則として大人では1日6錠,子供では4〜2錠とした。

基本情報

臨床眼科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1308

印刷版ISSN 0370-5579

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