文献詳細
特集 第16回日本臨床眼科学会号(1)
一般講演
文献概要
I.緒言
火傷及び腐蝕に依る全瞼球癒着は頗る厄介なもので,従来の皮膚移植では2〜3カ月後に収縮を起して,適当な義眼の装着が不可能になる場合が多い。又それを防止するためには広範囲にわたり眼窩部を植皮するために手術的侵襲がかなり大きくなる欠点がある。そして我々は最も収縮を起し易い結膜円蓋部に口唇頬粘膜を,他の部分は皮膚を植皮することに依り,好成績を得たので報告し御批判を仰ぎたいと思う。
火傷及び腐蝕に依る全瞼球癒着は頗る厄介なもので,従来の皮膚移植では2〜3カ月後に収縮を起して,適当な義眼の装着が不可能になる場合が多い。又それを防止するためには広範囲にわたり眼窩部を植皮するために手術的侵襲がかなり大きくなる欠点がある。そして我々は最も収縮を起し易い結膜円蓋部に口唇頬粘膜を,他の部分は皮膚を植皮することに依り,好成績を得たので報告し御批判を仰ぎたいと思う。
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