文献詳細
特集 第16回日本臨床眼科学会号(1)
一般講演
文献概要
I.緒言
房水の産生状態を研究する方法は古くから種々試みられているが,微量な房水量の変動を測定することは,いろいろの難点があつて,なお常に新しい研究課題であることに変りない,今までに用いられている方法は,フオレスセインをはじめとする種々の物質の房水への移行や,その消失から計算する化学的方法と,TonographyやPerfu—sionに代表されるような排出率の測定による物理的方法である。
著者らは,先に一つの新しい試みとして少量の房水吸引後の眼圧回復曲線の解析から房水産生量を求めることについて報告したが29)30)その際,房永産生量が眼圧の高さによつて実際はどのように変つていくかということが問題としてのこり,直接に房水量の変動をみることの必要性を感じた。今回は圧を一定に保つて房水産生を直接に時間を追つて測定する方法を考察して,種々の条件下でその測定法を検討した,以下にその結果を報告する。
房水の産生状態を研究する方法は古くから種々試みられているが,微量な房水量の変動を測定することは,いろいろの難点があつて,なお常に新しい研究課題であることに変りない,今までに用いられている方法は,フオレスセインをはじめとする種々の物質の房水への移行や,その消失から計算する化学的方法と,TonographyやPerfu—sionに代表されるような排出率の測定による物理的方法である。
著者らは,先に一つの新しい試みとして少量の房水吸引後の眼圧回復曲線の解析から房水産生量を求めることについて報告したが29)30)その際,房永産生量が眼圧の高さによつて実際はどのように変つていくかということが問題としてのこり,直接に房水量の変動をみることの必要性を感じた。今回は圧を一定に保つて房水産生を直接に時間を追つて測定する方法を考察して,種々の条件下でその測定法を検討した,以下にその結果を報告する。
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