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特集 第16回日本臨床眼科学会号(2) 一般講演
網膜色素変性症の成因と治療—XI α—Methyldopaの臨床成績
著者: 大矢徳治1 久納幸雄1
所属機関: 1名古屋市立大学眼科学教室
ページ範囲:P.248 - P.254
文献購入ページに移動網膜色素変性症の成因については,すでに水野1)−3)が,網膜局所にCatecholamine (CA)が蓄積し視細胞を撰択的に破壊することによつて起るとし,その治療法も水野,桜井,上杉等4)−7)がCAを競合解毒する作用のあるCatalin (C)を用いることにより,実験的にも,それから更にすすんでは臨床的にもその有効性を実証している。
前報において大矢8)は,網膜局所のCAの減少を目的としてDOPAからDOPAmineへの代謝過程に作用する,DOPA脱炭酸酵素の阻害剤α—methyldopa (α—MD)を投与することによりiodateによる実験変性症の発現を著明に延長せしめた。そこで著者等はα—MDを網膜色素変性症の患者に投与し,その経過観察を行つたので報告する。
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