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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻3号

1963年03月発行

文献概要

特集 第16回日本臨床眼科学会号(2) 一般講演

眼科領域の腫瘍に対する放射線療法による脳損傷

著者: 小原博亨1 赤塚俊一1 中村一夫2 阿久津澄義 松井憲義

所属機関: 1名古屋鉄道病院眼科 2名古屋鉄道病院内科

ページ範囲:P.313 - P.316

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Ⅰ.緒言
 會て対眼窩腫瘍放射線療法によつて惹起されたと思考せられる脳損傷の剖検の一例を経験したので報告したが,其の後,更に,網膜膠腫の一例及び涙腺癌の一例に放射線療法を行い,その後,これらの例について,脳波及び其の他の検査を行い軽い脳損傷がある事を知り得た。此の様にして,眼腫瘍に対する放射線療法は多少とも脳損傷を惹起する危険が伴うので,特に十分な注意を要し,従来の照射法をさけて,回転照射法を採用して,脳損傷を可及的避く可きであるように思われる。私共の自験した例を簡単に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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