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特集 第16回日本臨床眼科学会号(2) 一般講演
角膜ヘルペスの研究第5報—PVA-I2溶液の臨床的応用
著者: 北野周作1 金沢俊和1 春山茂之1
所属機関: 1日本大学医学部眼科
ページ範囲:P.317 - P.321
文献購入ページに移動ヨードのもつ刺激性と毒性を減じ,しかもいわゆるヨード効果を十分発揮できるといわれるヨード包接化合物が,最近諸種の細菌感染症ないしウイルス感染症に応用されている。われわれもヨード包接化合物の一つであるポリビニール・アルコール・ヨード,PVA-I2を用い,単純ヘルペス・ウイルスに対する抑制作用について検討しているが,第4報において有効ヨード濃度0.0125%以上で発育鶏卵漿尿膜上のpock形成が完全に阻止されること,PVA-I2溶液の点眼が家兎の実験的樹枝状角膜炎に有効であることなど,主として基礎的実験の成績に関し報告した。
今回はPVA-I2を臨床的に応用し,いささか知見を得たのでその治療成績について報告する。
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