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特集 第16回日本臨床眼科学会号(2)
一般講演
文献概要
代謝拮抗物質によつてウイルス感染症を治療できるかもしれないという思想はかなり以前からあつたのであるが,Kaufman et al.1)がはじめてその臨床的応用において認むべき成果をおさめた。彼等はチミジンの同族体(analogue)である5—ヨードー2'—デオキシウリジン(5—iodo−2'—deo—xyuridine:IDU)に角膜ヘルペスを抑制する作用のあることを発見し,ウイルス疾患の治療にも明るい見通しをもたらしたといえる。
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