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特集 第16回日本臨床眼科学会号(2) 一般講演
弱視療育患者の遠隔成績について
著者: 赤木五郎1 渡辺好政1 杉原祚夫1 亀山昭江1 徳永俊1
所属機関: 1岡山大学医学部眼科教室
ページ範囲:P.341 - P.345
文献購入ページに移動我国における弱視治療も,近年,長足の進歩を遂げ,ようやくにして軌道に乗つた感じであるが種々の弱視治療を行い,その療育が有効であつた患者が,療育担当の手を離れて,家庭に,或いは学校において,日常生活を営んでいる時,一度獲得された視力が,果して永続し得るか否かは,未だ弱視療育が新しい分野でもあり疑問としなければならない。従つて,この種の報告,すなわち,遠隔成績に関する報告は,極めて少い現状である。著者の一人,渡辺は先に療育有効例60例についての遠隔成績を報告(1960)しているが,私共は,その後の調査により,岡大眼科視能矯正室において,療育を行つた患者の遠隔成績の一部を観察する機会を得たので,ここに報告し,諸家の批判を仰ぎたいと考える。
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