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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻4号

1963年04月発行

文献概要

特集 第16回日本臨床眼科学会号(3) 一般講演

角膜厚径に関する研究(第2報)—屈折異常眼及び厚径分布について

著者: 村田博1 加藤桂一郎1

所属機関: 1福島医大眼科

ページ範囲:P.447 - P.451

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I.緒言
人眼角膜厚径を科学的に最初に測定したのはPetitとされているが,其後の諸家の報告は0.7〜1.0mmにわたり,必ずしも一致した値はでていない。周知の如く摘出乃至切除角膜では死後変化によりその厚径を著しく増すので生体眼での計測が重要な意義をもつてくる。生体眼での角膜厚径計測は1880年Blixを以つて嚆矢とするが,その後,Tscherning,Gullstrand1),von Bahr2)3)4)Maurice&Giardini5)等の報告があり,本邦でも最近は吉本氏6)がPhacometer撮影装置を利用しフィルム計測による角膜厚径値を報告している。(第1表)
 著者7)も既にCorneal Pachometerを用いて人眼角膜厚径計測を行い更にContact Lens装用時に,おそらく上皮層の浮腫に基くと思われる厚径増加を認めこれを報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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