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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻4号

1963年04月発行

文献概要

特集 第16回日本臨床眼科学会号(3) 一般講演

蚕蝕性角膜潰瘍のACTHによる治験例

著者: 神鳥文雄1 須山棟一1 家原文子1

所属機関: 1鳥取大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.487 - P.491

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I.緒言
 蚕蝕性角膜潰瘍は甚だ稀な疾患であり,その原因及び療法については未だ一定した説はない。1867年Moorenによつて初めて報告され,所謂Mooren's ulcerとも云つて,その劇烈な疼痛,全角膜に波及する潰瘍,そして多くは両眼に起こり,失明に陥いる。尚,未解決な難病の一つである。その原因が不明なるため治療法も不明である。著者等はACTHを使用した処,甚だ有効で速かに治癒した3例を経験したので報告すると共に,原因は体質の異常に起因することを認めた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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