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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻4号

1963年04月発行

文献概要

特集 第16回日本臨床眼科学会号(3) 一般講演

Epithelial downgrowthについて

著者: 谷道之1 駒井昇一郎1 弓削経夫1

所属機関: 1京都府立医大眼科教室

ページ範囲:P.491 - P.503

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I.まえがき
 眼球の穿孔性外傷や眼内手術後におこる上皮の前房内迷入乃至侵入並びに増殖は,一つのclini—cal entityとして,既に古くから知られている(Mackenzie 1885, von Graefe, A.1866)。しかし,これには3型があり,それぞれ,臨床像,経過,予後にはつきりとした差異があるので,文献的考察,統計などをおこなう上で充分,このことを考慮にいれなければならない。Perera (1938)1)はつぎのように分類している。
(1)"pearl"tumors of the iris,(2) post—traumatic cysts of the iris,(3) epithelizationof the anterior chamber. (3)が epithelialdowngrowthに相当するものである。Maume—neeら(1956)2)も,(1) epithelial pearl tumoror cyst of iris,(2) epithelial downgrowth,(3) epithelial cystの3つに分けており,これらを綜括してepithelial invasion of the an—terior chamberという名称をもちいている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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