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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻4号

1963年04月発行

文献概要

特集 第16回日本臨床眼科学会号(3) 一般講演

トノグラフィーとOcular rigidity

著者: 河本正一1 横山隆子1

所属機関: 1東京警察病院

ページ範囲:P.509 - P.514

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 トノグラフィーに於ける誤りの一つは平均のOcular rigidityの係数(以下Rigidityと略称する)を用いることによるものである。即ち,Ri—gidityが大きいと,房水流出率Cが小さくなる。緑内障の場合に,Rigidityの大きいときは,Rigi—dityの補正を行えば,Cが小さくなり,緑内障の診断の助けとなることが多い。之に反し,Rigidi—tyが小さいと,Cは大きくなるので,健常眼の場合には緑内障と誤診することが少くなる理である。
 Rigidityの測定にはシエッツ眼圧計の一対の重錘(5.5gと10g,又は7,5gと15g)を用いる所謂differential tonometryによるものと,Applanation tonometerとシェッツ眼圧計の測定によるものとの2方法がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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