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特集 第16回日本臨床眼科学会号(4) 一般講演
Diamox Sequelsの緑内障眼眼圧下降効果について
著者: 須田経宇1 沢田惇1 武藤宏一郎1 若江清子1 井上洋一1 阿部孝司1
所属機関: 1態大眼科
ページ範囲:P.623 - P.627
文献購入ページに移動Diamox Sequelsは,1錠中500mgのace—tazolamideを含有しているが,このうち375mgは粉末や結晶の形でなくて,0.25〜1.68mmの顆粒状となつている。この顆粒は,1/2時間に15〜30%が,2時間で27〜47%,4 1/2時間で45〜70%,7時間で67〜100%が吸収される様にwax-coatされている。従つて,血中濃度の極大は内服後8〜12時間に得られるといわれている。このsu—stained-release現象のため,眼圧に対する下降効果は,従来のDiamoxが投与後30〜90分で眼圧は下降し始め,1〜5時間で極大に達し,8〜12時間作用を持続するのに対し,Diamox Sequelsは内服後18〜24時間眼圧下降効果を有するといわれている。このため,投与回数の減少,副作用の減弱が期待される訳である。
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