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特集 第16回日本臨床眼科学会号(4) 一般講演
Scheie氏手術に対する病理組織学的考察
著者: 丹羽康祐1 船橋知也1
所属機関: 1岐大眼科
ページ範囲:P.629 - P.633
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
1956年Scheie氏が,緑内障に対して,鞏膜焼灼による濾過手術を創案し,2年後の1958年中Am.J. Ophth.1)に,手術方法並に成績を発表以来,本手術は虹彩嵌置術及び円鋸術に代る手術として,米国に於いても広く用いられる様になつた。我国に於いても,1959年百々氏は,ジアテルミーを用いて,Scheie氏手術を行つた数例の記載がある2)が,本手術の濾過現象を,病理組織学的に検討した研究は,外国にも日本にも,私達の調べた範囲では見当らない。そこで私達は,臨床的に本手術の成績を追述すると同時に,動物実験を行い,源過創を組織学的に検索したので報告する。
1956年Scheie氏が,緑内障に対して,鞏膜焼灼による濾過手術を創案し,2年後の1958年中Am.J. Ophth.1)に,手術方法並に成績を発表以来,本手術は虹彩嵌置術及び円鋸術に代る手術として,米国に於いても広く用いられる様になつた。我国に於いても,1959年百々氏は,ジアテルミーを用いて,Scheie氏手術を行つた数例の記載がある2)が,本手術の濾過現象を,病理組織学的に検討した研究は,外国にも日本にも,私達の調べた範囲では見当らない。そこで私達は,臨床的に本手術の成績を追述すると同時に,動物実験を行い,源過創を組織学的に検索したので報告する。
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