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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻5号

1963年05月発行

文献概要

特集 第16回日本臨床眼科学会号(4) 一般講演

タンデリール(非ステロイド性消炎剤)の使用経験

著者: 新美勝彦1 馬嶋慶直1 馬嶋昭生1 田辺吉彦1 田辺詔子1

所属機関: 1名大眼科学教室

ページ範囲:P.694 - P.699

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Ⅰ.緒言
 Tanderil (Oxyphenbutazone)はPyrazol等のButazolidineの誘導体で1957年,スイス,G.R.Geigy社で合成された化合物である。以来その特異的な非ステロイド抗炎作用の故に広く臨床的に使用されるようになり,本邦でもすでに多くの臨床的応用,実験の報告がなされている。
 これらを総括するならば,眼手術後の結膜浮腫や刺激症状に極めて有効(笛田氏等),上鞏膜炎,虹彩毛様体炎,角膜炎の特に急性期に有効,眼外傷及び手術後の浮腫抑制に有効などの成績を認めておられる。東氏等は,動物実験において,抗アレルギー作用がCorticoidに比して著しく弱いことを知見されておられるが,臨床的には著名な差はなく,諸氏の臨床的応用では単独に使用されても十分な抗炎作用を認めておられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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