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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻6号

1963年06月発行

文献概要

臨床実験

レーザー光凝固について

著者: 野寄達司1 J.Campbell2 M.Catherine2 J.Koester3

所属機関: 1順天堂大学医学部眼科 2コロンビア大学医学部限科 3アメリカン・オプティカル・カンパニー・リサーチセンター

ページ範囲:P.763 - P.768

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はじめに
 約2年前から,Laser (レーザー)と云われる新しい強力な光源がアメリカで発明され,実用化された。これは光の増幅現象に基いたもので,得られる光束は単相(モノクロマチック)で,平行であり,また極めて能率が良い。現在,通信,工業または医学方面への広い応用が試みられている。
 著者等は1961年以来,これを眼科領域に導入すべく,先ずレーザー充凝固機を開発してきた。これは従来のクセノン光凝固機の欠点を補い,更にその応用を広くしようとするものである。同年末には,第1回目の試作を完了し,家兎眼及び人眼の眼底を実験的に凝固することに成功した1)。1962年に入つて,著者等は更に改良された機械を使用して,基礎光学実験及び動物実験を行ない,人眼への治療的試みを行なつた2)。これらの結果種々の興味ある知見を得,また,実用性が確められたので発表する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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