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臨床実験
網膜色素変性におよぼすα—Methyl-Dopaの効果
著者: 内田幸子1 長町和佳代1
所属機関: 1大阪市大医学部眼科
ページ範囲:P.900 - P.904
文献購入ページに移動I.緒言
α—Methyl-Dopa (α—Methyl−3,4 Dihydro—xy-Phenylalanine)は,次に示す構造式を有する化合物で,1954年Sourkesにより,Dopa脱炭酸酵素の拮抗阻害剤であることがみいだされた。その薬理作用はまだ全容が明らかではないが,EpinephrineおよびSerotoninの生合成の過程において,Dihydroxyphenylalanineおよび5—Hydroxytryptophanのdecarboxylationを抑制するといわれている。内科的には褐色細胞腫および高血圧症の治療に用いられているが,今回私どもは日本メルク万有株式会社よりα—Me—thyl-Dopa製剤としてAldomet1)の提供を受け,網膜色素変性患者2例に使用した成績を報告する。
α—Methyl-Dopa (α—Methyl−3,4 Dihydro—xy-Phenylalanine)は,次に示す構造式を有する化合物で,1954年Sourkesにより,Dopa脱炭酸酵素の拮抗阻害剤であることがみいだされた。その薬理作用はまだ全容が明らかではないが,EpinephrineおよびSerotoninの生合成の過程において,Dihydroxyphenylalanineおよび5—Hydroxytryptophanのdecarboxylationを抑制するといわれている。内科的には褐色細胞腫および高血圧症の治療に用いられているが,今回私どもは日本メルク万有株式会社よりα—Me—thyl-Dopa製剤としてAldomet1)の提供を受け,網膜色素変性患者2例に使用した成績を報告する。
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