icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻7号

1963年07月発行

文献概要

臨床実験

Diurexの臨床的効果について

著者: 園田輝雄1

所属機関: 1鹿大眼科

ページ範囲:P.905 - P.909

文献購入ページに移動
I.いとぐち
 炭酸脱水酵素阻害剤として,サルファ剤が初めて眼科的に使用されたのは,1954年Becker氏に依つてであり,以来Benzothiazine Cardrase,Nirexon, Neptazone等の各種のサルファ剤誘導体である炭酸脱水酵素阻害剤が使用されるようになった。しかるに,これらサルファ剤系利尿剤は主として,self-limitingのない緑内障の治療剤として使用されるために長期間投与がなされる場合が多く,このため長期間連用に依つて生ずる体液電解質のアンバランスからくるところの副作用並に薬剤耐性の出現等が生じていた5—Chloro—2.4—Disulphamyl-Tolueneが長期間連用に耐える新しい利尿剤として登場し我が国ではヂウレックスなる商品名で売出されるようになつた。この新利尿サルファ剤を緑内障9例,網膜剥離症2例結膜浮腫1例に使用し,各例にかなり著明な効果を認めたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?