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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻8号

1963年08月発行

文献概要

臨床実験

上皮性角膜炎に対するAugeninの効果

著者: 古味敏彦1

所属機関: 1大阪市大医学部眼科

ページ範囲:P.955 - P.959

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I.緒言
 上皮性角膜炎Epithelial Keratitis (Frieden—wald1),1952)とは,我国における,瀰漫性角膜表層炎(井上達七郎,1894)に相当するが,乾性角膜炎や兎眼性角膜炎なども包含し,角膜上皮の表層に1/10mm程度の大きさの不正円形ないし多角形の混濁をきたし,時には融合して斑状,文字状となり,日により出現部位が変化するが,病勢は一進一退しながら,長期にわたり存続する性質を有している。
 Augenin (救心製薬)は,食用人参DaucusCarota L.より精製分離したところの,ビタミンA作用(生物学的効力はビタミンA1の1/2)を有する水溶性結晶で,化学的性質,赤外線および紫外線スペトルの上からみて,次の化学構造式を持つものと推定されている(石坂音治2),1961)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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