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綜説
成人病の眼底所見
著者: 加藤謙1
所属機関: 1日本大学
ページ範囲:P.1009 - P.1022
文献購入ページに移動 筆者は本年4月大阪でおこなわれた第16回日本医学総会シンポジウムで,宿題報告として「高血圧の眼底所見」につき講演する機会を与えられた。しかし,この講演では主として筆者自身の観察した基礎的な問題を取扱つたのであつて,高血圧の眼底所見の一般的解説は省略した。今回東京眼科講習会で再び類似した演題で講演する機会を与えられたので,この度は所見の解説と臨床的な問題を主として述べたいと思う。
近時眼科医が高血圧症及び糖尿病などの所謂成人病の眼底を詳細に診る機会は極めて多くなつてきた。この眼底所見は,内科医も観察し眼科医も観察するのであるが,精しく且つ正しく判定することは,やはり眼科医に依頼せられるのが実情であり,このことは,直像検眼鏡が眼科医以外の医師に広く普及している米国でも全く同様である。
近時眼科医が高血圧症及び糖尿病などの所謂成人病の眼底を詳細に診る機会は極めて多くなつてきた。この眼底所見は,内科医も観察し眼科医も観察するのであるが,精しく且つ正しく判定することは,やはり眼科医に依頼せられるのが実情であり,このことは,直像検眼鏡が眼科医以外の医師に広く普及している米国でも全く同様である。
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