icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科17巻9号

1963年09月発行

臨床実験

珍らしい先天異常を伴つた両側性Sturge-Weber氏病の1例

著者: 石黒宏太1 大槻静子1 佐藤肇2 石神英世3

所属機関: 1東京都立荏原病院眼科 2東京都立荏原病院小児科 3東京都立荏原病院整形外科

ページ範囲:P.1037 - P.1047

文献概要

I.緒言
 一側の顔面血管腫に同側の牛眼又は緑内障を伴うSturge-Weber氏病(以下S-W病と略記する)の不全型は必ずしも珍しい疾患ではないが,癲癇様痙攣発作を伴う定型的な症例,両側性S-W病或いはX線撮影により頭蓋内に石灰沈着を認める例は極めて稀とされている。私共はこれ等の症状を備えると共に全身に広範な血管腫と蒙古人斑様の色素斑を認め,血管腫に伴う右手の肥大及び大泉門,矢状冠状縫合の早期癒合による頭蓋奇形を伴つた珍しい症例を経験したので,最近の文献から集めた70例のS-W病の症例に就て,又佐藤(邇)の104例を加えた174例に就て,2,3の統計的観察を試みると共に,本症の成因に就て考察を行つたのでその概要を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら