文献詳細
臨床実験
文献概要
筋無力症(Myasthenia)には全身系をおかす重症筋無力症(Myasthenia gravis)と眼筋をおかす眼筋無力症(Myasthenia ocularis又はocular type of Myasthenia gravis)とがありこれ等両疾患は眼筋麻痺を外見上の主徴とする為他の原因で起つて来た色々の麻痺疾患と鑑別するのが中々容易ではない。吾々はAntirex (杏林)を使用し,本疾患と他疾患の鑑別に貴重な資料を得たので,此等の結果を注射前後の比較更には誘発筋電図(石川)の注射前後の所見を中心に簡単に述べて見たいと思う。Antirex使用例は12例で眼筋無力症9名と重症筋無力症3例である。本文にはそれ等症例の5例が掲載されている。
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