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綜説
弱視の診断と治療
著者: 植村恭夫1
所属機関: 1慶応大学医学部眼科
ページ範囲:P.1115 - P.1125
文献購入ページに移動I.緒言
医学的立場の弱視とは,「器質的変化がないか,又はあつても,それによつては,説明のつかない視力低下をいう」とするBangerterの定義に概当するものである。従つて,弱視と診断を下すためには,現行のあらゆる検査法を駆使して,視力不良の原因を発見する努力をしても,なお,その視力不良の説明のつき難い場合に,はじめて弱視とすべきである。現在,このような努力が払われずに,弱視という診断が軽々しくつけられている傾向は反省せねばならぬ問題である。
弱視の研究が更に進み,視力不良の説明がつくようになれば,更に,弱視の定義は明確になつてくるものと思われる。
医学的立場の弱視とは,「器質的変化がないか,又はあつても,それによつては,説明のつかない視力低下をいう」とするBangerterの定義に概当するものである。従つて,弱視と診断を下すためには,現行のあらゆる検査法を駆使して,視力不良の原因を発見する努力をしても,なお,その視力不良の説明のつき難い場合に,はじめて弱視とすべきである。現在,このような努力が払われずに,弱視という診断が軽々しくつけられている傾向は反省せねばならぬ問題である。
弱視の研究が更に進み,視力不良の説明がつくようになれば,更に,弱視の定義は明確になつてくるものと思われる。
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