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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科18巻10号

1964年10月発行

臨床実験

眼球保存液に関する生化学的研究—第6報毛様体新生房水,後房水,前房水中Na,K,Ca,Mg,Clの分析及び超濾過液との比較

著者: 坂上道夫1

所属機関: 1慶応大学医学部眼科

ページ範囲:P.1135 - P.1138

文献概要

I.まえがき
 前報に於いて髄液中,特に関係が眼球に対して密である側脳室内choroid Plexus fluidの分析を行なつて,根源部を離れて後の流路中に於ける電解質組成変化,更に生成根源部に於ける移送機構,選択性を検討した。
 併せて各種髄液と超濾過後との比較から,髄液が血漿,血漿超濾過液の濃度に敏感であり,後者に依存している可能性がありながら,尚個々の電解質について独自のHomeostatic mechanismに支配されている事を知つた1)。眼球保存の為の液体環境として特に角膜を考える場合,角膜内皮房水柵の透過性を考えなくてはならない。その為には後房より前房へ移行する房水中電解質の動きを局所的分離分析より把握することは重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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