文献詳細
臨床実験
Tropasaure-N—Athyl-N—(γ—Picolyl)—amid (Mydrin M)による小学校児童近視の集団治療成績について(その2)
著者: 山地良一1 石川光一郎1 咲山旭1 古田效男1 吉原正道1
所属機関: 1大阪医科大学眼科
ページ範囲:P.1151 - P.1157
文献概要
先に臨床眼科第18巻第4号1)に詳述したところであるが,最近再び激増した近視は,ほとんどが屈折性近視であり,これは近業の持続,従って毛様体筋の過緊張に密接な関係を持つものである。偽近視は,毛様体筋の緊張亢進はあつても,未だ固定していないのであるから,治療の可能性を有しているわけである。この現状に鑑み,小学生を対象として偽近視の集団治療を行ない,3カ月間の観察結果を得て,これを報告した。
さて,今回は,前回より5カ月後,点眼を開始してから8カ月後の1964年2月22日に行なつた検査結果を示し,これに検討を加えてみようと思う。
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