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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科18巻11号

1964年11月発行

文献概要

臨床実験

水晶体摘出後の合併症としてのStromal overgrowth (Fibroblastic Ingrowth)

著者: 塚原勇1 内田璞1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1213 - P.1216

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I.緒言
 水晶体摘出後に発生する合併症の中,主として手術創の治癒機転の障害に基くものとしては,Epithelial downgrowthが有名であるが,これと同様の原因によって,Epithel以外の組織が異常に増殖して眼障害を来す場合があり,Stro—mal overgrowthもその一つに数えられる。外国に於て,これは1914年頃から注目され,創傷治癒機転の研究に基き,その発生病理に関する考察もなされているが,我国では,水晶体摘出後の合併症の中,組織の異常増殖に関連あるものとしては,虹彩嚢腫及びEpithelial downgrowthの報告を散見するに過ぎない。
 我々は,最近,Stromal overgrowthと考えられる1症例を経験したので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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