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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科18巻12号

1964年12月発行

文献概要

特集 眼科臨床における診断・治療上の困難例

網膜剥離の裂孔探索に対する三面鏡接着レンズの効用

著者: 松尾治亘1

所属機関: 1東京医科大学眼科

ページ範囲:P.1349 - P.1352

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Ⅰ.網膜裂孔をさがす
 網膜剥離の治療に当つて,その予後を左右するものは,いろいろあるが,そのなかで裂孔の発見確認は極めて重要な条件の一つである。網膜剥離は,裂孔を閉鎖して初めて治癒への道をたどることが出来る。
 したがつて,本症をみた場合には,裂孔発見になみなみならぬ努力がはらわれるのである。初診時に,かりに一つの裂孔が発見されたからといつても,それ以外の部分に尚,裂孔や,その準備状態である類嚢胞変性が発見されずに残つているかもしれないのである。又,初診時には硝子体混濁や,強い剥離のために裂孔を見出すことが出来ず,入院安静を保つうちに,眼内の状態が変つて来て,ようやく裂孔を発見出来ることも屡々ある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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