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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科18巻12号

1964年12月発行

文献概要

連載 眼科図譜・102

脈なし病の眼底

著者: 小島克1 粟屋忍1 新美勝彦1 高尾哲郎2

所属機関: 1名古屋大学眼科 2名古屋大学第一外科

ページ範囲:P.1401 - P.1402

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解説
 26歳の女で脈がふれずAmaurosis fugaxを訴える。1)視力は初診時はよいが,周辺にMicroaueurysm吻合,新生があり,右には静脈の拡張,細小血管がみられる。2)右に綿花状白斑がでてくる。3)そのうちに瞳孔散大(右→左),一過性に右の実質性混濁,4)白内障も急速に進展する。Angiogramで左総頸動脈の分枝,基始をのぞいて末梢は写らず,右では総頸動脈の分枝から急に細く,末梢はよい。A.thyreo—cerbicalisの分枝から末梢は写らない。両A.Subclaviaは写らない。)(人工血管移植が行われてある)。5)全身状態はよくなっているが6)白内障手術後眼底は浮腫,出血をえて血管白線化,消失し,7)右は乳頭周囲吻合,左は赤道域で花環状吻合を示している。8)初診から約1年でこのような経過を辿った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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