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特集 第17回日本臨床眼科学会講演集(その1) 学会講演集
麦粒腫起炎菌の抗生物質感受性の4カ年間の成績とその推移
著者: 百瀬皓1 寺田悟郎1 吉川隆司1 竹内実三1 藤関義哉1
所属機関: 1奈良医大眼科,桐生厚生総合病院眼科
ページ範囲:P.107 - P.110
文献購入ページに移動ここに報告する成績は,昭和34年11月より38年10月までの満4カ年間に4回にわけて,毎年群馬県桐生地区で麦粒腫の起炎菌の抗生物質感受性を検査した成績で,現在の耐性菌の動向を知り,抗生物質療法の選択の為に何等かの参考になれば幸いであると考え報告するものである。
我々が麦粒腫の起炎菌を感受性試験の対象に選んだのは,第一に細菌性結膜炎等の各種の細菌性眼科疾患が減少して行きつつある現在,尚相当数の患者があり一定期間にかなりの症例数を集めることが出来て,一般的傾向を知る事に於て都合が良いこと,第二に麦粒腫切開の際に得られた膿よりは,細菌性結膜炎の眼脂,あるいは涙裏炎の膿等に比較して雑菌の混入のはるかに少い材料が得られるであろうと考えたからである。
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