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特集 第17回日本臨床眼科学会講演集(その1) 学会講演集
涙道形成術
著者: 栗林保人1
所属機関: 1諏訪赤十字病院眼科
ページ範囲:P.113 - P.116
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
鼻涙管閉塞の治療として,Chondron1) Hiru—doid2)注入療法を報告したが薬物療法では回復しない症例がある。この様な重症例には涙嚢鼻腔吻合術が優れた治療法であることは既に認められている。しかし涙嚢鼻腔吻合術,涙嚢節骨洞吻合術の欠点は耳鼻科的器械,耳鼻科的知識が必要で,眼科医が単独で手術するには何か不安があることである。
私は結膜に於ける皮膚弁の移植が長期間経過すると非常に良くなじむ点に着目し,涙道欠損部或は涙道閉塞部を拡張した粘膜損傷部にも皮膚弁を移植したらと考え実験し効果をあげたので報告する。
鼻涙管閉塞の治療として,Chondron1) Hiru—doid2)注入療法を報告したが薬物療法では回復しない症例がある。この様な重症例には涙嚢鼻腔吻合術が優れた治療法であることは既に認められている。しかし涙嚢鼻腔吻合術,涙嚢節骨洞吻合術の欠点は耳鼻科的器械,耳鼻科的知識が必要で,眼科医が単独で手術するには何か不安があることである。
私は結膜に於ける皮膚弁の移植が長期間経過すると非常に良くなじむ点に着目し,涙道欠損部或は涙道閉塞部を拡張した粘膜損傷部にも皮膚弁を移植したらと考え実験し効果をあげたので報告する。
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