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特集 第17回日本臨床眼科学会講演集(その1) 学会講演集
角膜外傷特に薬品による傷害について
著者: 山本保固1
所属機関: 1市立堺病院眼科
ページ範囲:P.116 - P.116
文献購入ページに移動 最近2年間に著者は18例の化学薬品による角膜腐蝕の症例を経験した。このなかに,ゴム接着剤1例,ビニール接着剤1例を認めたが,これらによる障害は結膜充血のみであつたことは,穿孔性角膜外傷に対して接着剤応用への可能性を暗示したものではあるまいかと考えた。
次に,穿孔性眼外傷はかつては交感性眼炎の発生をおそれて眼球摘出の適応とされたが,サルファ剤,抗生物質の,そして副質皮質ホルモンの出現以来,恩師水川は夙に脱出虹彩の還納,角膜縫合を推賞されてきた。著者は角膜縫合のあとにのこる混濁を少なくするために,阪大式角膜移植用plastic capを試みた。
次に,穿孔性眼外傷はかつては交感性眼炎の発生をおそれて眼球摘出の適応とされたが,サルファ剤,抗生物質の,そして副質皮質ホルモンの出現以来,恩師水川は夙に脱出虹彩の還納,角膜縫合を推賞されてきた。著者は角膜縫合のあとにのこる混濁を少なくするために,阪大式角膜移植用plastic capを試みた。
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