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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科18巻2号

1964年02月発行

文献概要

特集 第17回日本臨床眼科学会講演集(その1) 学会講演集

糠尿病性網膜症に対するSorbitol療法について(予報)

著者: 中尾主一1 小栗芙美子1 竹内実三1 北川和佐子1

所属機関: 1奈良医大眼科

ページ範囲:P.139 - P.145

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 Sarbitolが,糖尿病患者に対し血糖上昇作用殆んどなく甘味料として用いられていることはいうまでもないが,Fructoseと共にAntiketogenicagentとして,肝臓での新陳代謝をよくし,li—poidの合成を正常化し,Acetyl Co AやA.T.P.の利用率を高めることなど多くの報告がある。ことに糖尿食において,糖質制限が却つて悪影響を及ぼし,他方Insulinや径口糖尿治療剤の副作用が問題にされている折柄Insulinの関与することの少い六炭糖の利用は当然試みられるべきことと思う。
 糖尿病の生命の予後がよくなると共に血管合併症殊に糖尿病性網膜症の年次増加が問題になつているが,以上の観点から,初めて糖尿病性網膜症に対し系統的なFructose投与を試み,良好な成績を得たのはJ.Otto2)氏である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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