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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科18巻2号

1964年02月発行

文献概要

臨床実験

Aldometの眼圧下降効果について

著者: 須田経宇1 若江清子1 沢田惇1 岡山高幸1

所属機関: 1熊大眼科

ページ範囲:P.191 - P.194

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 1954年Beckerが利尿降圧剤であるacetazol—amide (Diamox)が優れた眼圧下降作用を示す事を明らかにして以来,炭酸脱水酵素阻害剤が緑内障の治療に不可欠のものとなつている。私共もその二三のものについて眼圧下降作用を報告して来た1)2)3)。これらの薬物はいずれも利尿血圧下降剤として用いられているものであるが,最近作用機転を異にする血圧下降剤としてAldomet (α—methyl-dopa)が注目を集め,内科的に高血圧の治療に広く用いられており,Laibson等(1962)は猫を用いて本剤を静注したところ,血圧のみならず眼圧も下降したと報告している。然しながら未だ人眼眼圧に対する下降作用を検討した報告は見当らない。そこで今回私共はAldometを入手し試用する機会を得たので,本剤の緑内障眼眼圧に対する効果を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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