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特集 第17回日本臨床眼科学会講演集(その2) 学会講演集
ステロイドホルモン製剤による急性球後視神経炎の早期治療について
著者: 横山実1 金子和正1 中井義昌1 谷口守男1
所属機関: 1三重県立大学医学部眼科教室
ページ範囲:P.259 - P.265
文献購入ページに移動早期診断及び早期治療ということは総ての疾患における医療の原則ではあるが,急性球後視神経炎については,かつて治療そのものはあまり影響を与えず,むしろ各症例における諸種条件の相異によつて夫々個有の治癒経過を取るものと考えられていた。又,事実,本症の多くは,可成り著明な自然治癒の傾向を有しており,ACTHやコーチゾンが使用されるようになつた後も,その有効性についてはなお多少の疑問が抱かれていた。しかし,近年,ステロイドホルモン(以下S.H.と略)の種々の合成製剤が使用されるに及んで,その本症に対する治効は,多くの報告例が示すように,もはや,疑う余地のないものとなりつつある。我々も,ここ数年来,急性球後視神経炎に対するS.H.治療を行い,特に,その早期治療に関して2,3の知見を得たので追加報告する。
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