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特集 第17回日本臨床眼科学会講演集(その2) 学会講演集
弱視の治療経験および弱視の定義について
著者: 山下龍雄1
所属機関: 1日大眼科
ページ範囲:P.297 - P.300
文献購入ページに移動 いわゆる弱視の名のもとに,わたくしどもの眼科外来を訪れた児童のうちには,器質的疾患も明らかで治療を加えるというよりも,むしろ教育の対象となる社会的弱視も相当数あつた。しかしここでは医学的弱視,すなわちAmblyopia (以下単に弱視と呼ぶ)についての治療経験を述べ,それをもとに弱視の定義,分類にも触れ,皆さまの御批判をこう次第である。
弱視の定義はBargerterに従い「器質的変化がないか,あつてもそれでは説明の出来ない視力低下をいう。」として,そのような外来患者に治療を加えた。その数は114名であり,そのうち64名は第1表の如く,単にC.Lの装用練習をしているうちに視力が改善されてきた。
弱視の定義はBargerterに従い「器質的変化がないか,あつてもそれでは説明の出来ない視力低下をいう。」として,そのような外来患者に治療を加えた。その数は114名であり,そのうち64名は第1表の如く,単にC.Lの装用練習をしているうちに視力が改善されてきた。
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