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特集 第17回日本臨床眼科学会講演集(その2) 学会講演集
近視における調節作用の分析—第3報青少年における近視の実態の研究
著者: 堀正剛1
所属機関: 1名古屋市大眼科
ページ範囲:P.307 - P.314
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
近視の分布において弱度の近視の占める割合が大きいことは,佐藤,安井,大山はじめ多くの人により明らかにされている。とりわけ青少年近視はこの関係が著明である。萩野は青少年近視の発現機序は調節作用が主体をなすものであると述べている。著者も調節作用の面から近視の初期像は特有な性状を示すことを認め,これが近視発現機序に重要な関係をもつことを知つた。今回は愛知県下の小,中,高校生徒の眼屈折状態を検診する機会を得たので近視の分布の実態よりこの関係を追求するために本研究を試みた。
近視の分布において弱度の近視の占める割合が大きいことは,佐藤,安井,大山はじめ多くの人により明らかにされている。とりわけ青少年近視はこの関係が著明である。萩野は青少年近視の発現機序は調節作用が主体をなすものであると述べている。著者も調節作用の面から近視の初期像は特有な性状を示すことを認め,これが近視発現機序に重要な関係をもつことを知つた。今回は愛知県下の小,中,高校生徒の眼屈折状態を検診する機会を得たので近視の分布の実態よりこの関係を追求するために本研究を試みた。
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