文献詳細
特集 第17回日本臨床眼科学会講演集(その2)
学会講演集
文献概要
Ⅰ.緒言
半盲症は視交叉部以後の視路のいかなる部分にでも起りうるものであるが,その障害部位を決定する事が困難である場合がしばしばある。これに関する文献は殆ど枚挙に暇がない程であり,種々の論議がなされている。
半盲症の原因及び病巣部位に加えて,予後について知る事も重要であると考える。今回著者は6年8ヵ月間に得られた半盲症19例について,遠隔症状を葉書によつて調査した所16例から回答を得,その中10例までを病院で再検することができた。これらの症例について,障害部位診断に必要な諸検査の信頼度及び,視野欠損の予後,あわせては生命の予後についても検討を加えたのでその結果をここに記することにした。
半盲症は視交叉部以後の視路のいかなる部分にでも起りうるものであるが,その障害部位を決定する事が困難である場合がしばしばある。これに関する文献は殆ど枚挙に暇がない程であり,種々の論議がなされている。
半盲症の原因及び病巣部位に加えて,予後について知る事も重要であると考える。今回著者は6年8ヵ月間に得られた半盲症19例について,遠隔症状を葉書によつて調査した所16例から回答を得,その中10例までを病院で再検することができた。これらの症例について,障害部位診断に必要な諸検査の信頼度及び,視野欠損の予後,あわせては生命の予後についても検討を加えたのでその結果をここに記することにした。
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