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特集 第17回日本臨床眼科学会講演集(その3) 学会講演集
Mydrin OM (仮称)による小学校児童近視の集団治療成績について
著者: 山地良一1 吉原正道1 咲山旭1 古田效男1 石川光一郎1
所属機関: 1大阪医大眼科
ページ範囲:P.397 - P.405
文献購入ページに移動戦時中,激減していた近視者の数が,最近また著るしく増えてきている事実は,私達眼科医にとつて忽せにできないものと考えられる。殊に,近視の発生年齢が年々若くなりつつあることは,次代を担う子供の教育の上からみても,決して望ましいものではない。今にして抜本策を講じなければ,眼鏡なくしては,正しく物を見ることのできない当人間が氾濫するに到るであろう。
現在,増加している近視は殆んどが屈折性近視であつて,遺伝性の軸性近視の数が特に多くなつたわけではない。屈折性近視は毛様体筋の緊張(トーヌス)が高まつた状態で,固定したものであるということは,佐藤邇博士,大塚任教授の諸氏にとつて,明らかにされた事実である。
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