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特集 第17回日本臨床眼科学会講演集(その4) 学会講演集
隅角切除術の隅角組織所見について
著者: 岸田明宜1
所属機関: 1順天堂大学眼科
ページ範囲:P.577 - P.582
文献購入ページに移動I.緒言
隅角組織所見については,古くから数多くの報告がなされている。しかしその報告の大部分は死後摘出した眼球か又は絶対緑内障等で摘出したものから得た隅角組織につき,種々検討し報告されたものである。1960年,Milton FlockはEyeBankより得た原発緑内障15例を報告したが,これも摘出眼より得た隅角所見の報告である。1961年H.H UngerとJ.Rohenが緑内障患者でトレパナチオン手術を施行し,これより得た原発緑内障50例のBiopsyの報告を行なつている。当教室において,1956年より1963年9月迄に隅角切除術を行なつたもの250眼以上に達したが,これらの臨床的な遠隔成績は本年の日眼紙上に発表した。今回は本術式により得たBiopsyの病理的な所見について報告する。
隅角組織所見については,古くから数多くの報告がなされている。しかしその報告の大部分は死後摘出した眼球か又は絶対緑内障等で摘出したものから得た隅角組織につき,種々検討し報告されたものである。1960年,Milton FlockはEyeBankより得た原発緑内障15例を報告したが,これも摘出眼より得た隅角所見の報告である。1961年H.H UngerとJ.Rohenが緑内障患者でトレパナチオン手術を施行し,これより得た原発緑内障50例のBiopsyの報告を行なつている。当教室において,1956年より1963年9月迄に隅角切除術を行なつたもの250眼以上に達したが,これらの臨床的な遠隔成績は本年の日眼紙上に発表した。今回は本術式により得たBiopsyの病理的な所見について報告する。
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