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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科18巻5号

1964年05月発行

文献概要

特集 第17回日本臨床眼科学会講演集(その4) 学会講演集

糖尿病性白内障の臨床的並びに病理組織学的研究—特に後嚢部皿状溷濁について

著者: 氏原弘1 小松郁子1

所属機関: 1東京女子医大眼科

ページ範囲:P.589 - P.593

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 糖尿病患者に見られる白内障の多くは臨床的に老人性白内障の所見を呈し,只屡々その進行が通常の老人性白内障に比較して急速である事はよく知られている所である。又,従来糖尿病性白内障と云う診断名を下してもよい臨床像として(1)前後嚢下皮質の微塵状或いは粉雪状溷濁1)(2)急速な進行を示す所謂Cataracta intumescens,(3) Ga—rdestern-artig即ち後嚢下のロゼッテ状溷濁で吸収可能なもの,以上3者が挙げられている。(1)は通常多く見られる型であるが,他の2者は稀であり,(2)は若年者,(3)は老齢者に時に見られるといわれる2)
 我々は今回糖尿病患者に見られる白内障を臨床的並びに病理組織学的に観察し,次の知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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